野球のウォーミングアップでのポイント!!
『ウォーミングアップでは競技の特徴を考えて決める』
ウォーミングアップの重要性は皆さんご存知であるかと思います。
競技前には必ず行い、試合や練習に入っていくと思います。
しかし、早く実践に入りたいあまり、ウォーミングアップが不足している人、実践でよく動けるように準備しておきたいけど何をやっておくべきなのかわからない人など、ウォーミングアップの中身に困っている方も多いかと思います。
今回、野球におけるウォーミングアップで、どういった事を入れるべきかといった内容で選手、指導者、保護者の方々に向けてポイントをお伝えしていきたいと思います。
野球ではどんな身体の要素が必要か?
ウォーミングアップの目的は?
ウォーミングアップにかける時間は?
どんな項目の流れで行うのか?
野球ではどんな身体の要素が必要か?
ウォーミングアップというものは競技の動きに合わせて、必要な動きをピックアップし項目を検討していかなればなりません。
そのためにもまず野球をするうえでどういった動きが必要になってくるのかについて説明します。
ずばり、野球で必要な能力は
・回旋動作
・瞬発的な力の発揮
です。
まず回旋動作について、
野球における投球や打撃では身体を回しながら動作を行います。
ここで十分身体が回転することで力を発揮することが出来ます。
投手では球速を出すとき、打撃では飛距離を出すときなど回転の力が必要になってくる場面が多いです。
次に瞬発的な力の発揮について
野球は一瞬でプレーが終わってしますスポーツです。
投球でボールを投げるとき打撃でボールを打つときなどでの動きは瞬間的なものです。
また、内野ゴロなど1プレーにかかる時間はおよそ4秒、長くても7秒程度だと言われています。
その短い時間の間に自分の持っているパフォーマンスを発揮しなければなりません。
そのためにも瞬発的に十分な力を発揮できる能力は必要不可欠になります。
ウォーミングアップの目的は?
目的は2つあります。
それは、、
・身体を思い通り動かせるよう準備すること
・身体感覚を要請すること
です。
2つの目的を達成するためにも普段から自分がどんなプレーや動きが出来るのかについて知っておかなければいけません。
この場面で使いたい動き、普通のプレーをするために必要だと思う動き、打つときや投げるときにこんな感覚でやっているからこの感覚をアップでも確認したいなど、自分・チームが必要な動きを理解し、それと同じような動きをアップで練習しておきます。
ウォーミングアップの時間は?
目安はだいたい 20分程度 です。
時間は気温、季節によっても変化することがありますが
そのおおよその時間は、
『暑い日(夏場)20分 寒い日(冬場)30分』
です。
短すぎると不十分になったり、長すぎるとアップで疲れて思うように身体が動かないということも起こります。
また、選手個々に能力や身体機能は違いますので、それぞれ個別に必要だと感じる動きはチームで行うアップ以外の時間に行うことをお勧めします。
また、アップが終わって試合まで30分以上時間があいてしまうと身体の動きやすさが減り、アップの効果が少なくなってしまいます。
試合までどのくらい時間があるのかなどもみながらアップの開始時間を調整してみてください!!
どんな種類の項目を入れるか?
・ジョグ
まずは身体の温度を上げる必要があります。
私自身行うことも多いですが、まずジョグで体温を挙げ身体が動きやすい状態にしておきます。
・静的ストレッチ
ゆっくり伸ばすようなストレッチです。
身体が温まったあとに行うことでしっかり柔軟性を出すことが出来ます。
・動的ストレッチ
身体を動かしながら行うストレッチです。
ゆっくり伸ばして柔軟性が出た関節や筋肉を競技でめいいっぱい使うために必要なアップになります。
以下に肩の動的ストレッチを用いたウォーミングアップの例を示します。
ぜひご参照ください(1分程度の動画です)。
🔸野球選手に必要な肩のウォーミングアップ
— 谷本貴裕/ 野球トレーナー (@takahiro14t) 2019年6月15日
・肩のウォーミングアップは何したらいいのか?
・どんな種類があるのか?
・場所をとらずに出来ることはあるか?
という方にオススメです! pic.twitter.com/NSyjBZVvtQ
・ファンクショナル、バランス
ファンクショナルとはスポーツに必要な動きを、より競技で使う姿勢や動作で行う柔軟性や安定性を養うメニューです。
野球では、スクワットやランジなどの動作を用いながら行っています。
また、バランスも必要な要素で、
野球において片脚で立てる能力は重要になります。
練習や確認をしておかないと悪くなってしまう能力のひとつです。
また、力がたくさんあっても動作を行うためのバランスがとれないとうまく能力を発揮することが出来ません。
・瞬発系、パワー
最後に瞬発系とパワーですが、
野球で力を発揮するための最終項目です。
ダッシュやサイドステップ、ジャンプなどをおこなってこれらの能力をアップで身に付けておきます。
今回は以上で終わりますが、それぞれの項目については記事が出来次第例を挙げていきたいと考えています。