野球における筋力トレーニングの考え方!!
野球において筋力強化は多くの場面で用いられることが多く、さまざまな議論がある分野であります。筋力トレーニングを積極的に進める選手もいれば、あまり行わない選手もいます。
しかし、野球では行われる運動のほとんどがスピード・パワーを用いるものであり、その能力を発揮するためには筋力が必要になります。
そのため野球を行うにあたり、筋力とは必要な要素の一つと考えトレーニングを組み立てていくことが大切だと考えています。
そこで今回は野球での筋力とレーニングをどう進めていくのか、何に気を付けていくのかについて説明していきます。
*トレーニング方法
トレーニングの内容として、最大筋力向上を目的としたトレーニング/筋肥大を目的としたトレーニングの2つが行われることが多いと思います。
最大筋力向上トレーニング
神経・筋機能の改善を目的とし、高強度・低回数、セット間の長い休息を用いる。
高強度で行う理由としては、運動単位の動員数の増加が目的であるため。
(例)トレーニングの内容
ハーフスクワット100㎏3~5回 休息4分
↓
シングルレッグスクワット60㎏3~5回 休息4分
↓
フルランジ50㎏3~5回 休息4分
筋肥大トレーニング
筋断面積の増大を目的とし、中強度・中回数、セット間の短い休息を用いる。
これらの方法の狙いは、筋の低酸素化による成長ホルモンの分泌を通して、筋のたんぱく代謝を促進するため。
(例)トレーニングの内容
ハーフスクワット120㎏10~15回 2set休息1分
110㎏10~15回 2set休息1分
100㎏10~15回 2set休息1分
↓
シングルレッグスクワット60㎏10~15回 2set休息1分
50㎏10~15回 2set休息1分
40kg10~15回 2set休息1分
↓
ボックスランジ60㎏10~15回 2set休息1分
50㎏10~15回 2set休息1分
40kg10~15回 2set休息1分
このような筋力トレーニングを基本的に行っていくことが多いが、問題は何を目的としながら実施していくかであると思います。
*注意すべきポイント
・筋力トレーニングの動き
爆発的な力の発揮に必要な効率的な動き、野球の動きを関係する動きを重視していく
・筋肥大の取り入れ方
どこまで筋を肥大させるのか、個人の身体的・技術的特性によって適切に判断することが大切。動作に対しての考慮が少なくならないようにする。
・トレーニングの後の行動
特に高強度のトレーニング後は、ストレッチなどのクールダウンを行う
・1日の中での筋力トレーニングの入れ方
筋肥大のような量が多く、疲労が残りやすいものは、技術練習や無酸素パワートレーニングの後が良い。
*参考文献
野球における体力トレーニングの基礎理論 「鍛える」「投げる」「打つ」 [ 中垣征一郎 ]
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