Tanimoto Takahiroのトレーナーnote

私自身の野球現場での活動(治療、トレーニング、コンディショニング)についてや、トレーナー活動を続けるために大事だと思ったこと、嬉しかったことや苦労したことなど普段の気づきをブログにしています!

スポーツ現場でのアライメント評価 姿勢の変化による問題点の把握

 

今回は現場でのアライメントの評価と問題点の探し方について説明させていただきます!

アライメントをチェックし、不良な姿勢であると判断したとき次はなぜその姿勢になっているのか?どこが原因でその姿勢をとらなければいけない状況になっているのかを調べなければいけません。

 

チェックの方法はまず立位で全体を見た後に局所の影響の有無を姿勢を変化させながら見ていきます!

では、実施している手順を説明していきます。

 

1.立位姿勢の観察
まずは前方、後方、側方から観察します。

例えばここで、後方から観察したときに肩甲骨の高さの左右差があったと仮定して話を進めていきます!

次に肩甲骨の高さの左右差を生み出しているポイントを順に探していきます!

 

2.膝立ち姿勢の観察

選手に膝立ちのポジションをとってもらいます!

膝立ちのポジションでの特徴は
膝から下の影響が除外されているということです。
つまり、股関節から上の部位に問題がないかを把握するための検査です。

ここで、先ほどアライメントでの問題に上がっていた肩甲骨の高さの左右差が消失していたら膝から下の足部に機能的または構造的な問題があると考えられますので、足部に対して詳細な評価とアプローチをしていきます。

肩甲骨の高さの変化がなかった場合はまだ股関節から上の部位に問題があると推測し、次の評価に入ります。

 

3.座位姿勢の観察(椅子がなければ正座でも可)

座位の特徴は下肢の影響が除外されているということです。

ここでアライメントの問題が解消されていた場合、問題は下半身にあったということになります。
つまり、股関節から下の部位に対して詳細な機能評価、アプローチを進めていきます。

ここでもアライメントの問題が解消されなかった場合、問題は上半身にあると仮定し、また次の評価を進めます。

 

4.臥位姿勢の観察

臥位姿勢での特徴は体幹の影響が除外されているということです。

ここで肩甲骨の下角の位置や、ベッド〜肩峰までの高さの左右差などが解消されていた場合、問題は体幹にあると推測出来ます。

ここでもアライメントが解消されない場合は、肩自体に機能低下や構造的変化があると仮定し、肩自体の評価、アプローチを進めていきます。

 

 

以上が姿勢を変化させながらみるアライメントや身体機能異常の評価の流れです。

現場でも使いやすいチェックになると思いますので、ぜひ試してみてください!
肩の異常のみならず、他の部位でも十分応用可能です!

 

 

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