オーバーヘッドスクワット評価からわかること ~肩の位置からわかる動作への影響と障害のリスク~
今回はオーバーヘッドスクワット評価第2弾です!!!
前回は、頭部の位置から野球の動作への影響、障害のリスクを説明しました。
次は肩の位置からの動作への影響、障害のリスクについて説明していきます。
さっそくいきます!!
まず肩の異常な代償動作(片方の肩が挙がって見える)がみられた場合について解説していきます。
片側の肩が挙がって見える場合、挙がっている側の僧帽筋上部・肩甲挙筋の緊張が高く、前鋸筋・僧帽筋下部の弱化が生じています。
《肩が挙がってしまう理由》
*例:右が挙がっている場合
右の僧帽筋上部の緊張により上方回旋がしにくい状態になる
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しかし、バーをもって行う場合は強制的に肩甲骨が上方回旋し、それによりさらに僧帽筋上部の活動が高まる。(*僧帽筋上部は挙上位でより活動が高まる)。
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緊張した僧帽筋上部に頭部が引っ張られ右に偏位する
↓
そこから左の斜角筋が緊張し、左の上位肋骨の動きに制限をかける
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左の肩甲骨は右の肩甲骨と比較し上方回旋しにくい状態となるため、より反対側の肩が挙がり、その反対が下がっているように観察される
特に投手にオーバーヘッドスクワットを行わせた場合、投球側の僧帽筋上部が硬くなっていることが多いため、投球側が挙上し、非投球側が下制しているのが観察される。
《動作への影響》
僧帽筋上部が硬いことで
肩甲骨の上方回旋が上手く出にくくなる
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肩甲棘と上腕骨のラインが一直線にならない
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ボールリリースがゼロポジションにならない
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肘下がりの投球動作になる
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肩・肘の投球障害のリスクが上がる
以上が肩の位置からわかるオーバーヘッドスクワット評価の分析です。
皆さんのまわりにいる選手の動きはどうでしょうか?
一度オーバーヘッドスクワット評価をして確認してみてください!
障害は未然に防いでいきましょう!!
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