Tanimoto Takahiroのトレーナーnote

私自身の野球現場での活動(治療、トレーニング、コンディショニング)についてや、トレーナー活動を続けるために大事だと思ったこと、嬉しかったことや苦労したことなど普段の気づきをブログにしています!

上腕骨外側上顆炎 どんな人がなりやすい? どんなストレスがかかっているのか?

 

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上腕骨外側上顆炎は、一般の方かたスポーツ選手まで、幅広く発症する疾患です。

 

普段の現場ではよく、どうしてなったのか?何がいけなかったのか?どんなストレスがかかっているのか?と聞かれることがよくあります。

 

今回は、上腕骨外側上顆炎について

・発症してしまう危険因子

・こんなストレスがかかっていることが原因

ということを紹介していきたいと思います。

 

 1.何が危険因子になるのか

 2.どんなストレスがかかると起こるのか?

 

 

 

1.何が危険因子になるのか?

 上腕骨外側上顆炎は日常的に行っている作業が関係していることが多いとも言われています。

 現に治療に来られる方も何か特定の作業をそこそこの負荷で行っている方が多いです。

 作業で関係している危険因子としては、

 ・1kg以上の道具を使って作業を行う方

 ・20kg以上のものを1日に10回以上持ち運ぶ方

 ・1日2時間以上の手作業がある方

 

など基本的に腕をよく使われている方に多いです。

 

 作業以外の危険因子としては、

 ・喫煙をする方

 ・年齢が40歳以降の方

 

があげられます。

 

 また、スポーツ選手においても発症していることも多く、比較的テニスをされている方に生じやすことからテニス肘とも言われています。

 テニス動作の中での危険因子はバックハンドでのストロークであることが多く、その際に振り始めとインパクト後に短橈側手根伸筋の活動が高まり、それが何度も起こることで生じてきます。

 バックハンド以外にもフォアハンドのインパクト後にも活動が高いことから、短橈側手根伸筋は手関節の安定とラケットの振動を抑えることに関与していることが考えられます。

 

 

2.どんなストレスがかかると起こるのか

 ①短橈側手根伸筋の収縮による牽引ストレス

 先ほども説明したようにインパクト後に短橈側手根伸筋の活動が高まります。

 特にバックハンドでのストロークにおいてインパクト後に手関節が掌屈位の位置まで動いてしまう人は短橈側手根伸筋が強く引っ張られ、牽引ストレスが大きくなります。

 パフォーマンスの高い選手ではこの動きは比較的少なく(背屈位からインパクト時に掌屈方向に動くも掌屈位までは動かず、背屈の可動域内で終わる)、パフォーマンスの低い選手はこの動きが大きくなることがわかってきています(掌屈位の位置まで動いてしまう)。

 

 ②肘・前腕の繰り返しの運動による剪断ストレス

 短橈側手根伸筋は、肘の屈曲・伸展、前腕の回内・回外運動の繰り返しにより、筋の走行が内外側に変化すること、腕橈骨筋や長橈側手根伸筋に圧迫されることで、短橈側手根伸筋の腱と骨間での負荷が増大し剪断力が発生してきます。

 

以上、上腕骨外側上顆炎についてでした。

自分自身に危険因子があるのかどうか、一度確認してみてください!!

 

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