Tanimoto Takahiroのトレーナーnote

私自身の野球現場での活動(治療、トレーニング、コンディショニング)についてや、トレーナー活動を続けるために大事だと思ったこと、嬉しかったことや苦労したことなど普段の気づきをブログにしています!

足関節可動域

今日は足関節の可動域について書いていきたいと思います。

 

可動域は臨床で必ずといっても良いほど出会うことの多い問題です。その中でもよく見られる足関節背屈の可動域制限について説明していきたいと思います。

 

 足関節の運動学(背屈)

 足関節背屈可動域の評価

 まとめ

 

 

1.足関節の運動学(背屈)

  背屈動作で必要な動きは

 ・下腿内旋

 ・距骨下関節回内

 ・距骨後方移動

 ・腓骨挙上、後方移動、回旋

 ・遠位脛腓関節開大

  である。

 評価ではこれらの動きに制限をかけるものがあるかチェックしていく!

 

 

2.足関節背屈可動域の評価

 

 足関節背屈で確認することは

 ・前方の制限

 ・後方の制限

 ・脛骨、腓骨の位置関係

 ・距骨下関節回内可動域

 ・距骨の位置

 を評価している。

  

 まず背屈における軟部組織の制限では、足関節前方・後方の両方の組織からの制限が大きくかかる(左右もあるが今回は前後で述べる)ため、それらについて説明していく。

 〇後方の制限

 ・腓腹筋、ヒラメ筋、長母趾屈筋、長趾屈筋、後脛骨筋、Kagers fat pad、三角靭帯

 があげられます

 それぞれの評価方法は

 ・腓腹筋:膝関節屈曲位・伸展位での背屈可動域の差

 ・ヒラメ筋:膝屈曲・伸展位での可動域が同じ(まだ後方の別の組織の可能性もあるためしっかりほかの部位も評価していく)

 ・長母趾屈筋:背屈位での母趾伸展可動域の差

 ・後脛骨筋:外反可動域の差

 ・Kagers fat pad:手指で把持し硬さを確認(操作を加え可動域・疼痛の変化を見てもよい)

 ・三角靭帯:距骨下回内の硬さ

 で確認している。

 

 〇前方の制限

 ・前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋、pretalar fat pad、伸筋支帯

 があります。

 ・前脛骨筋:底屈可動域の差

 ・長母趾伸筋:底屈位での母趾底屈の差

 ・長趾伸筋:底屈位での足趾底屈の差

 ・pretalar fat pad、伸筋支帯:把持した際の柔軟性・硬さ

 を評価している

 

 次に骨・関節の動きについて、

 

 〇距骨下関節

 運動の方法は述べたように回内の動きが必要である。

 距骨を把持し、踵骨の動きがどうか確認する。また背屈時の動きも確認する。

 

 〇腓骨

 運動の方法は、挙上・後方移動・回旋である。

 腓骨が前方に引っ張られてきている場合も多い。

 背屈時に腓骨の動きがあるのか触診で確認。

 回旋は内・外両方あるため左右差をみて評価していく。

 

 〇脛骨

 内旋運動が必要である。

 下腿の機能が障害されている際、そのほとんどで脛骨が外旋しているのが確認できる。

 外旋に引っ張っている組織が何か把握し修正していく。

 

 〇距骨後方移動

 足関節前方の内側で詰まりがみられることが多い。

 触診で前方移動、内転位が確認できる際はつまりが生じることが多く、中間位で誘導し前後での可動域・感覚を比較する。

 

 

 

3.まとめ

 以上が現在僕が実施している評価になります。

 みるポイントは細かいですが、しっかり絞り込み、一つ一つ改善していくことを目標にしています。

 

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